バンクーバーの自転車インフラ整備について

インフラ Importance: 85/100
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バンクーバーの先進自転車インフラが示す持続可能な都市づくり

要約

カナダ・バンクーバー市は、温室効果ガス排出量削減と健康増進を目指し、自転車インフラを積極的に整備しています。Transportation 2040政策により、安全な自転車専用道路を導入し、2040年までに徒歩・自転車・公共交通の交通分担率を2/3に引き上げる目標を掲げています。松山市議会議員視察団は、現地の分離型自転車道やシェアサイクル、公共交通連携を視察し、放置自転車ゼロの実現や市民教育の重要性を学びました。

背景

バンクーバーは人口約66万人、面積115平方キロメートルのコンパクトな都市で、人口密度は松山市の約5倍です。一人当たり温室効果ガス排出量がカナダ最小級で、山火事災害の影響から環境意識が高く、2007年から「Greenest City Action Plan」を推進。1992年に自転車道計画を策定し、5年ごと改定を重ねましたが、2018年の自転車通勤分担率は7%にとどまっていました。

これを改善するため、Transportation 2040で自転車専用道路の拡充を図り、自転車レーン、分離型自転車道、専用道路、車道混在区間、生活道路内共有空間の多様なデザインを導入。視察では、車道にプランターを設置した保護レーンや緑色塗装の入り口、黄色線による走行方向表示を確認。ロードバイクが主流で、雨天でも利用され、ママチャリ中心の日本とは異なります。また、放置自転車がほぼ見られず、簡易無料駐輪場が街中に点在。有料駐輪場は不要で、ロックのみの運用です。

公共交通との連携も進んでおり、スカイトレイン(無人運転)やバスに自転車を積載可能。2016年からシェアサイクル「Mobi」を導入し、現在ダウンタウン周辺に2,500台のEバイクと250カ所のステーションを整備。市民教育として情報セッションを多数開催し、工事渋滞による不満を乗り越え、グリーン都市への使命感を醸成しています。

将来の見通し

バンクーバーは2040年目標達成に向け、自転車ネットワークのさらなる拡大と市民参加を強化。ダウンタウン専用道路の成功をモデルに、郊外展開を進め、シェアサイクルやEバイクの普及で通勤・近距離移動を活性化させる見込みです。日本国内では、松山市をはじめとする自治体が放置自転車対策やインフラ整備、安全教育を参考に、持続可能なモビリティ移行を加速させる可能性が高い。カナダの事例は、気候変動対策と健康都市の実現モデルとして、今後アジア圏でも注目を集めそうです。

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